株式会社共栄精機

代表取締役社長 :   坂井栄治

工場長 :   坂井亮介

営業部長 :   加藤歓也

 

企画 :   エルソウル株式会社

レビュアー :   川崎文武

写真・動画 :   岸正太

組織として生き続ける会社を目指す

 

- どうしてこの会社を設立したのか?

「自分ならもっといいものが作れる」

先祖代々、製造業を営んでいたこともあり、幼少期からものづくりに興味があったそうです。先祖代々続く、ものづくりの技術に加え、欲しいと思った測量の技術、組織の成り立ちの仕組みを学ぶために自ら土木工学の世界に飛び込み、経験を重ねる。その後、お客さんの需要から、「自分ならもっといいものが作れる」と思い、仲間と3人で1981年に起業する。起業後、初めて導入した機械が縦型フライスというもので、設計から加工、納品までをすべてやっていた。

自ら足りない技術を学びに外の業界にでる。というように、この当時から社長のものづくりに対する精神があったのかもしれませんね。

- 企業理念について教えてください。

「日々努力を怠らず、良いものを更に良くすることで社会に貢献できるような会社であり続ける」

良いものが常に変わる世の中で、常に高品質のものを低価格で提供するには「一歩一歩階段をあがること以外ない。」この言葉からは下請けの下請け時代から始まったという1980年代から今まで数多くの試練を乗り越えてきたであろう言葉の重みを感じました。社長自身がものづくりの最前線に立ち、プレイヤーとして従業員を引っ張っている会社ならではの理念が会社全体に浸透しているのが感じられました。

坂井 工場長「うちの社長ほど図面をこなしている社長っていないよね。。」

工場長からもふと声がもれたように、過去数十万という図面を自らこなしてきたからこそ見える世界があるのかもしれない。。

普通は社長という立場になると数字の管理やマネージメントに回ることが多いイメージですが、共栄精機さんではその真逆で、「ものづくりに専念したいからそれ以外のことは全部やってくれ」という社長の思いでした。

加藤 営業部長「うちの社長はほんとお金に無頓着なんですよ。笑」

営業部長からも思わず一言。。

この思いが品質につながり、結果、会社が大きくなった要因でもあるんだなと感じた場面でもありました。

お客さんのニーズに柔軟に応えることができているのも、社長が質を追求し、坂井工場長が現場全体を管理し、加藤 営業部長が技術者とお客さんの架け橋となる。このチームワークあってこそ実現できているのでしょう。

- 日頃意識して取り組んでいることはなんですか?

「従業員全員が夢を持って働く」

目標がない人間は何もできない。

夢を持つこと。一見、よく見かける言葉ではあるかもしれませんが、数々の試練を乗り越えた社長からの言葉には奥深さが感じられました。創業以来、今に至るまでは様々な問題があったようです。

あるときお客さんからクレームが入りました。部品の一部にかすり傷があった時のことです。「車を新車で買って、キズが入っているものを客が買うのか?」などと言われたそうで。。たしかにそうではあるが、つくっていたものは部品の一部で表にはでないし、動作には全く影響はない。。作り直すには当然コストがかかる。。

しかし、社長はまた一から作り直し、すべてを対応してきたそうです。

加藤 営業部長「いろんなお客さんがいましたね。。」

坂井 工場長「でもそんなお客さんがいたから今のクオリティが実現してるよね。本当にありがたいです。」

このような向上心があるのもきっとみなさんが目標をもって日々取り組んでいるからこそだと思いました。

もし、なんとなく仕事をこなしている状態だとすると、めんどくさい以外何ものでもないですから。。

目標をもって毎日機械と向き合っているからこそ、工場長からも感謝の気持ちが現れているのかなと思いました。

そこで折れてしまっていたら、そのときのクオリティから変わらないですからね。一朝一夕で今の品質管理ができあがるというのはありえないですね。

夢を持つことで心折れず、日々前に向かって進むことができるのかもしれないです。

- 編集後記

社長が自ら最前線に立ち、ものづくりに向き合っているのも、あとの世代に一番伝えたいことなのではないでしょうか。

企業理念でもあったように「日々努力を怠らず、良いものを更に良くすることで社会に貢献できるような会社であり続ける」ためには組織として生き続ける必要があります。

社長がいなくなった途端に品質が落ちてしまう。ということをよく聞きますが、共栄精機さんでは大丈夫でしょう。おそらく従業員の方に社長はいつも何してるの?と聞くとほぼ全員が「機械いじってます」というくらい会社全体で社長が一番プレイヤーとして働いているという認識があるのではないでしょうか。社長の背中を見て育った従業員の方たちは、社長が抜けたあともきっと質にこだわり、夢を持って毎日を取り組んでいくのではないかと思います。

最後に、僕から「ポータブルキーボードにスマホを取り付けたいんですよね」と持ってきていたキーボードを見せると、(突拍子もないこと聞いてすいません。。)

社長、坂井 工場長、加藤 営業部長が

「ここにこれつければ」

「いや、そとからフレーム付けたほうが」

「材質は何でできているんだ?」

など、楽しそうに会話が始まり、ものづくりのことを生き生きしながら考えてくれている姿をみて、本当にものづくりが好きなチームなんだなと感銘を受けました。

今後も素晴らしいものを産み出してくれることは間違いないでしょう。

本日はありがとうございました。